フィリピン・セブ島のお祝い事(誕生日パーティー)
年に一度の特別な誕生日、みなさんはどのように過ごしていますか?忙しい毎日で、気づいたら自分の誕生日が過ぎていた!なんて経験もあるかと思いますが、所変われば品変わるで、フィリピンでは誰もが誕生日を盛大にお祝いします。今回は、日本とはちょっと違うフィリピンの誕生日パーティーについてご紹介します。職場や学校の知り合いから誕生日パーティーの招待を受けた時、または招待したい時の参考にしてみてください。

主役がもてなすフィリピンの誕生日パーティー
フィリピン人は、パーティーが大好き!年に一度の大事な誕生日となると、自宅、レストラン、ビーチなどで盛大に誕生日を祝います。特に日本と違うのは、主役(主役が子供の場合は親)がパーティーの全てをオーガナイズし、誕生日を迎えられたことに感謝の気持ちを込めてゲストをおもてなしするのです。フィリピン人の大好きな料理をたくさん用意し、カラオケやダンスで大いに盛り上がるのがフィリピンスタイルの誕生日パーティーです。また、セブ島の私立学校、インターナショナルスクールに通っている場合、生徒の国籍が様々なのでフィリピンスタイルでない場合も多いですが、日本よりも盛大にやるのには変わりません。
1歳の誕生日
カトリック教徒にとって大事な儀式の一つ「洗礼式」を行う時期で、洗礼式を兼ねて盛大にお祝いします。
7歳の誕生日
7歳は、自身がカトリック信者であることを自覚する時期と考えられ、洗礼式後の重要な行事「初聖体式」が行われます。
18歳と21歳の誕生日
女性の18歳、男性の21歳の誕生日は、成人のお祝いが行われます。特に女の子のお祝いは豪華な誕生日パーティーが開かれます。
フィリピンのお祝い事には欠かせない、麺類やレチョン

長い麺は、長寿を意味するので誕生日パーティーには欠かせません。中でもパンシット・カントンとスパゲッティミートソースは定番のパーティー料理になっています。
また、お祝い事といえば豚の丸焼き(レチョン)!通常のお料理より値段が高いため、パーティーでレチョンを提供するためにお金をためる人もいるほど愛されているフィリピン郷土料理です。他にも、たくさんのお料理が準備され、残ったお料理はゲストが持ち帰れるようパックも準備されています。
*パンシット・カントン:広東風の焼きそば
*スパゲッティミートソース:バナナケチャップを使った甘いスパゲッティで、Filipino Spaghetti(フィリピーノスパゲッティ)とも言われています。
*レチョン:豚の丸焼き
誕生日パーティーに呼ばれたら知っておくと便利なこと
初めての招待に「何を着ていく?」「何を持っていく?」「どんなことをする?」と不安を感じる方も多いと思いますが、心配いりません。当日困らないように知っておくと便利なことをご紹介しますので参考にしてください。
◆招待を受けたら
Eメール、メッセージカードなどで招待を受けたら、早めに参加・不参加の連絡をしましょう。日時と場所しか記載が
◆当日の服装
会場が主催者の自宅、レストラン、ビーチの場合は、カジュアルな恰好で大丈夫ですが、ホテルのパーティー会場の場合、主役より派手にならない程度におしゃれしましょう。成人の誕生日パーティーは、ドレスコードがあることも!
◆ギフト

ギフトラッピングの上、メッセージカードを添えて。ギフトラッピングができないお店も多いですが、ラッピング用の包装紙や箱、メッセージカードは、National Book Store(ナショナルブックストア)やショッピングモール内のデパートで簡単に手に入ります。フィリピンに長く滞在していると、誕生日パーティーに招待される機会も多いので、ラッピング用の包装紙や箱を自宅にストックしておくと良いかもしれません。

(例)
乳・幼児 | 玩具、ボードゲーム等 |
---|---|
小学生 | 玩具、文具、ボードゲーム、カードゲーム、小物等 |
中学生~大学生 | 文具、小物、ギフトカード、アクセサリー、香水等 |
大人 | ギフトカード、小物、アクセサリー、香水等 |
◆パーティーはどんなことをするの?
主役が子供の場合、プールパーティー、ボードゲームなどみんなで遊べるように工夫されており、主役が大人の場合、たくさんの食事とカラオケを楽しむのがフィリピンスタイルです。フィリピンの文化に触れられる良い機会でもありますので、緊張せず気軽に楽しんでください。
誕生日パーティーを主催したい場合、知っておくと便利なこと
お子様がいらっしゃる場合、幼稚園や学校のお友達からの招待も多く、「自分の誕生日パーティーも開催してほしい!」と言うようになることも。いざ初めての誕生日パーティーを開こうと思っても、どのように進めたらよいのかわからず不安になるかもしれませんが、豪華な食事やケーキ、派手な飾りつけがなくても、お友達や家族と楽しく過ごせれば誕生日パーティーは成功です。あまり気を張らず、主催側も楽しみましょう!
パーティーの規模(人数、場所、予算)
予算、招待する人数、開催場所を決めましょう。小さいお子様のクラスメイトを招待する場合、保護者またはヤヤさん(シッターさん)も一緒に参加することが多いです。
招待状
Eメールやメッセンジャーで招待する方法もありますが、全員の連絡先を知らない場合には、招待状が便利です。人数を把握したい場合は、参加の返答、返答の期限、主催側の連絡先を記載しておきましょう!
会場設定
予算や人数に合わせて会場を設定しましょう。シティーにあるウォーターパークやプール付きレストランは、主催者も招待客も集まりやすく、大人から子供まで楽しめるため人気があります。ファストフード店の場合、パーティールームが設けられていたり、招待カードからプログラム進行まですべてをお任せできるパッケージを用意しているところがあり、特にお子様のお誕生日に大人気です。現在は限られた店舗のみとなっているので、直接お店に確認ください。

・ビレッジ内にあるクラブハウス
・コンドミニアムの多目的ルーム
・ホテルのパーティー会場
・レストラン
・市内のウォーターパーク、プール付きレストラン
Cebu Westown Lagoon (ウエスタンラグーン)
Asmara Urban Resort(アスマラアーバンリゾート)
他
・ファストフード店のパーティールーム
Jollibee(ジョリビー)
McDonald(マクドナルド)
Shakey's(シェーキーズ)
KFC(ケンタッキー・フライド・チキン
お料理の準備

主催者の国籍によって準備されるお料理が全然違うのも興味深いのですが、凝ったお料理より、気軽につまめるフィンガーフード(ピザやチキンなど)が多いです。日本の枝豆やからあげ、焼きそば、たこ焼きなどもフィリピンではとても人気があります!ケータリングサービスや、デリバリーを活用するもよし、お料理好きの方は自分で作っておもてなしするもよし、それぞれの負担が少ない方法で準備しましょう!
プレゼント(goody bag)の準備

パーティーに参加してくれたお礼に、「Goody bag」という手土産を渡します。これは必ずしも必要ではありませんが、小さいお子さんが集まる場合、"Thank you"のメッセージカードと共にキャンディーなどのお菓子、または鉛筆や消しゴムなどのちょっとした文具などを手土産に渡すと喜ばれます。
自宅のデコレーション

セブ島のショッピングモールには、パーティーグッズを販売しているお店がたくさんあるので、壁飾り、風船、紙皿、コップ、パーティーハットなどパーティーを盛り上げるグッズはすべて揃っています。開催場所がレストランやホテルの場合、お店やホテルのスタッフに相談しましょう。
日本との違いにびっくり!誕生日パーティーのエピソード

・18歳の女の子の誕生日パーティーが豪華でびっくり。主役の入場、誕生から成人までのスライドショー、お色直しなどのプログラムがあり、結婚式のようでした。
・招待状に書かれていた時間通りに行ったら誰もいなかった。みんな30分くらい遅れてきた。
・パーティー会場へ時間通り行ったら、会場のスタッフが音響チェックやテーブルセッティングをしている最中だった。みんな待たされた。
・近所の人なのか?通りすがりの人なのか?誕生日パーティーを覗きに来て、目の前にあった料理を食べて帰っていった。
・ジョリビーでの誕生日パーティーに出席した時、ジョリビーのスタッフのお子さんもちゃっかり参加して楽しんでいた。
・クラスメイトのお母さんが、クラス全員分の誕生日リストを作って、グループチャットにシェアしてくれた。氏名+誕生日の組み合わせは個人情報だからドキッとした。
・子供の誕生日パーティーにクラスメイトを招待。連絡先がわからないので招待状を配ったら、誰からも参加・不参加の返信がなくて困った。子供が学校へ行ったときにクラスメイトに聞いてもらったが、「多分いけると思うよ」とアバウトな返事ばかりで正確な人数を把握できず、多めに見積もって準備した。当日は全員参加でびっくり!多めに見積もってよかった。
・夜遅くなっても大音量でカラオケをしていて、近所から苦情が来ないかヒヤヒヤしたけど、気づいたら近所の人たちも誕生日パーティーに混ざっていた。
・ロックダウン中、クラスメイトがジョリビーのバーチャルパーティーに招待してくれた。各家庭にジョリビーのフードがデリバリーされ、みんなで食べたり、ゲームしたり、歌ったりして楽しんだ。ジョリビースタッフの司会進行も上手でした!バーチャルでの誕生日パーティーのパッケージなんてよく考えたなと感心。
・ホテルビュッフェに行ったら、レストランのスタッフたちが、バースデーソングを歌いながら誕生日ケーキを運んできてくれた。さらに、ダンスと歌でお祝いをしてくれてとても良い記念になりました。
・マクタンのリゾートホテルデイユースに招待されたが、クラスメイト+親の分をすべて主催者が負担。軽く15万円は使ってるだろうな。
いかがでしたか?フィリピンの誕生日パーティーは、「主役が皆をもてなす」というスタイルで、平日であれば、パーティーとは別に会社や学校へケーキやドーナツを持っていき、周りのみんなにお祝いしてもらいます。大事な自分の誕生日、一つ年を重ねられたことに感謝し、身近な人たちと幸せを共有するというのは素敵なことですね!