「コミュニケーションがとれる」ことと「英語が話せる」ことの違いわかりますか?この二つは一見同じように見えますが、似て非なるものです。私はECCセブ校の取材で体験レッスンを受けて、ようやくこの違いがあることに気がつき「なるほどそういうことか!」と膝を打つ思いだったので、これから留学を考える方にぜひ読んでもらいたいと思います。
まず、コミュニケーションは化学反応です。こちらが伝えようとする気持ちと相手が理解しようと努力する気持ちが合わさって成り立つのがコミュニケーションです。一方で、英語を話せるということは、相手の努力に期待することなく自分の考えや思いを伝えることができるということです。これらは全く違う別のスキルです。
英語が話せる環境にいるのに英語が話せない?
少しばかり、私の経験をお話ししたいと思います。よく、成功した人にうまくいった方法や理由を聞いても、方法や理由が三者三様で真似ができないから参考にならないと言われています。しかし、逆に失敗した人たちの話には耳を傾けることが大切だと言われています。なぜなら、失敗した人には多くの場合、共通点があるそうです。だから上手くいくための第一歩は、先人や先輩の失敗例をたくさん聞き、そこから学んで同じ失敗をしないことだそうです。
大きな声で言うのは本当に恥ずかしいのですが、私、英語が話せません。まさに失敗例です。しかし実は英語に関わっている歴は割と長いのです。若い頃にワーキングホリデーで1年間オーストラリアに行きました。ワーホリの後、ハワイで受けたマッサージとフェイシャルの技術に惚れ込んで留学し、2つの専門学校を掛け持ちして通いました。卒業して日本でいう国家資格にあたる州立資格にも合格しましたが、英語は話せるようにはなりませんでした。
ハワイの後はタイで仕事を始め、タイに日本語が話せるスタッフはいましたが、ほとんどのやり取りは英語でした。コミュニケーションは取れるのですが、仕事で大切なことや、伝えたいことをちゃんと伝えることはできず、日本語のわかるスタッフに頼りきりでした。タイの後、セブに移住した私はCDUという大学に入学し去年卒業しました。生物学を学ぶ学部で、大学院で医学部に進む人たちには必須の学部です。それでもなお、私はやっぱり英語を話せるようにはなりませんでした(入学前に英語力の試験はありませんでした)。だから私はクラスメイトと一緒に医学部には進めませんでした。
でも、これ嘘のようでしょう?経歴だけ見ると一見英語ペラペラの人の経歴のように感じると思いますが、ECCセブ校で今回レッスンを受ける際に自己申告したのは5段階で下から2番目のレベルです。恥ずかしくて、カレッジ卒業とは言えませんでした。ECCで受けたスピーキングのレッスンの中で、例題のフレーズを使って自分の言いたいことに置き換えて表現するレッスンがあるのですが、最初は自分の英語力だけでちゃんと伝わる文章を組み立てることができませんでした。どうして長いこと英語に触れる環境にいるのに、話せるようにならないのでしょうか?私が考えるには二つの原因があります。
先述の通りコミュニケーションが取れることと英語が話せることは別物ですが、私はこの違いを認識していませんでした。コミュニケーションは意思疎通を図るものであるため、いちいち止めて文法を直したりせずその流れで話すので、間違ったところを直す術がない。これが楽しいコミュニケーションの弱点です。特に初めての留学では英語で違う国の人とコミュニケーションを取ること自体が新しい経験で刺激的であるため、楽しくて満足しがちです。しかし人と少し深い話をしたいとき、相手の知らないことを説明するとき、不当な扱いに不満を言いたいとき、あるいは深く感謝を伝えたいときに必要なのはコミュニケーション能力ではなく、そのプレゼンテーションに要する伝える力です。「人と話す」ではなく「人に話す」ことを意識して、短い文章でも正しい英語を話す努力をもっとするべきでした。一度ついたクセを後で正すのは難しいです。
ECCセブ校で体験入学をしてみて、強く感じたのは語学力とは全体性であるということです。例えば、スピーキングと発音と文章の組み立ての授業があったとして、それぞれを個々に勉強する分にはそんなにハードに感じなくても、文章を組み立てながら正しい発音でスピーキングするとなると負荷がかかってハードルが上がります。しかし、英語を話せるということはその負荷が続く状態です。そのため、英語力を上げる際には別々の単発のプログラムに相互に働く関係性を持たせて全体性を底上げするシステムと、そのトレーニングで英語筋肉をつけて負荷に耐えられるようになることが必要なのです。
ECCセブ校はそのシステムが秀逸でした。まずECCに入学したら何ができるようになるのか、どのようにそれを達成するのかがわかりやすい。ECCセブ校では英語が話せるようになることに徹底的に重点をおいてカリキュラムが作られています。自分が伝えたいことを表現できるようになることが留学の目的であることを学校側がしっかり理解していて、生徒がそのことを達成することに対して真摯です。それがわかるのが授業のカリキュラムでした。ECCセブ校のカリキュラムは1週間をひとサイクルとして完結する、全体性を網羅したコネクション型のシステムとなっていて、その核となるのは「クリフエッジプログラム」というプレゼンテーションをするプログラムです。このプログラムは毎日1時限設けられていて、月曜から金曜までのTo Doが明確に決められています。
クリフエッジプログラム
月曜日 |
ボディ「その理由、役立つこと、エビデンスの提示を簡単に」 クロージング「まとめ」 (宿題)肉付け・英文作り |
火曜日 |
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水曜日 |
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木曜日 |
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金曜日 |
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クリフエッジプログラムのメリット
■発音やライティングなどのベーシックな授業がプレゼンテーションにつながって活かされ、逆にプレゼンテーションがあるからこそベーシックのレッスンが必要になるという相互関係の仕組みになっている。
■一週間完結型なので短期留学でもこの全体底上げの1サイクルを完全に完結できるシステムである。
■勉強の仕方を学ぶという意味で、自分でも応用できることがあるプログラム。
■このECCセブ校の1週間完結型留学は忙しい社会人でも参加しやすく、自分で成果を感じられるためリピーターが多い。
またECCセブ校の留学生は小学生のキッズクラスから70代の方まで年齢層が幅広いのも特徴です。一週間前にECCセブ校に入学したという70代の方に、一週間やってみてどうですか?と尋ねてみました。
「楽しいですよここの勉強は。授業が面白いの。そしてテキストがよく出来てるわね。でも長いこと8時間も作業を続けるようなことはなかったから、頭は大丈夫でも、まぁ体的にはハードよね。でもね、一週間やって二週目の今日は授業がよくわかったわよ。私、4週間くらいで話せるようになるんじゃないかしらね。」
定年退職して参加したイタリアツアーで同年代の人が英語を話して通訳してくれて「私もあの人のようになりたい」と思い英語の勉強を始め、英検の3級を取って次のステップアップで留学に来たそうです。
「毎週金曜日にみんなの前でスピーチがあるの。私もやったわよ。でも一番最初に発表した人があんまりペラペラ~っと喋るから私ビビっちゃって。でもその人は英語の先生だったのよ。英語の先生も一度留学に来たかったんだって。他にも年をとっても留学したい人はいるはずなのよ。私でも出来たんだから皆できるわよね。旅行に行くよりいいと思うわ。」
お話の中でECCセブ校について印象に残ったのは、
「先週は覚える単語が12個だったけど、今週は24個になったのよ。まあ、単語がわからなきゃ喋れないんだし、頑張らなきゃね。」とお話されていたことです。
留学2週目には暗記する単語が2倍になったということから、ECCセブ校の先生は「ご年配だからこのくらいでいいでしょう。」という忖度はしていないと感じました。個人のレベルに合わせた内容で頑張ればできるくらいの負荷をかける。何歳であっても、誰であっても、英語が話せるようになりたくてセブにまで留学に来ているので、学校側はそのために力を尽くすべきですよね。好感が持てました。
ちなみにそれは子供に対しても同じで、ECCセブ校ではキッズクラスでも一日8時間のカリキュラムがあります。そしてプレゼンテーションとは異なりますが、子供も大人と同じように皆の前で発表もします。ちょっと驚きませんか?徹底してますよね。
ECCにはキッズトレーナーといって、子供のトレーニングに特化した先生がいます。私はキッズクラスの読み聞かせのクラスの様子を少し見せてもらいましたが、絵の表現を先生が体現したり、話し方に抑揚をつけたりして、物語のシーンやストーリーを読み聞かせていました。そのほかにも「アート&クラフト」という工作するクラスがあって、先生が「ここをハサミで切って」、「ここをのりで貼って」、「ここを糸でこうするんだよ」というように指示をしながら、実際の子供の生活を英語でする感覚をレッスン上に取り込んでいます。
親御さんは最初はよく「うちの子8時間も受けられるかしら」と心配をされるそうですが、8コマ目が終わった後の子供さんがケロッとした顔で「もう終わったよー、また受けたい。」と言って教室から出てくるそうなのです。毎授業の終わりにそれぞれ感想を発表しあうのですが、その中で一番印象に残ったことや聞いてもらいたいものを金曜日の発表会で親御さん達の前でスピーチします。子供も頑張るので、この発表会はご両親だけでなくスタッフもその成長に感動するそうです。
私がECCの授業を受けて他の学校と違うと感じたのはこちらです。
- 生徒が英語を勉強するために有効なシステムが完璧に整えられている。そのため、こうなら良いのにと思うことも、これが残念だなという不満も発生しない。
- 先生の質が良い。
- 全体性を引き上げる授業プログラム。
- 一週間完結型でリピートしながら積み上げていける仕組み
フィリピン人の性質として、もともとホスピタリティーにあふれて明るく親切ですが、人と人の距離感が日本人に近いことで変な壁を感じたり、圧を感じることなくリラックスして授業を受けることができます。またECCセブ校は珍しいことに先生が一週間担任制なので、スピーキングからライティング、クリフエッジプログラムまで一貫して同じ先生が指導してくれます。これがすごくいい。他の語学学校では科目によって先生が異なるので、まず各先生に慣れて生徒側が適応する必要がありました。また科目同士の相互関係が成り立ちにくく、先生同士も互いの授業を把握していないため、トータルで私の英語力を把握してくれている先生がいませんでした。
ECCセブ校のシステムでは専門の家庭教師が1日8時間つくようなもので、先生は全体的な英語力を把握します。また授業の中で先生が気づいた弱点や問題点については先生だけでなく、時にはオフィススタッフを含めて勉強の仕方なども話し合います。さらに授業後の夕方5時~7時は必要に応じて、先生が宿題や勉強をサポートしてくれる仕組みがあります。特にクリフエッジプログラムはその構成や言葉選びに悩むため、一人だと「まあ、いいや」と、言いたいことを諦めかねませんが、相談したり、サポートしてもらえるシステムがあることで自分が納得できる内容につなげることができます。
ECCの食事について
寮に入っている方の食事は、ECCセブ校のビル一階にある日本料理レストラン「悟空」で朝・昼準備されています。この食事代は学費に含まれているので、支払いの必要はありません。(夕食はオプション)フィリピンは食事が合わないという方もいますが、ECCセブ校ではそういう心配は不要です。
私は過去にオーストラリア、ハワイ、セブでそれぞれ2、3ヶ月ずつ語学留学しましたが、英語力の向上どころか自分の誤った英語を矯正することもできませんでした。そのため去年、CDUを卒業してもクラスメイトと一緒に医学部に進学することができませんでした。でも本当は医学部で勉強してその先にやりたいことがありました。話せる人というのは独学だけでも話せると聞きますが、そういう人は自分の中に全体性底上げのシステムを作れた人だと思います。語学力は全体性で働くために、読む、聞く、書く、話す、組み立てる、のどれかの筋肉だけが突出して出来ても、あるいは欠如していても英語力の向上は期待できません。コミュニケーションが取れるだけでもダメで、アウトプットする場があることも大切です。もし、これから留学して英語力の向上を目指すのなら是非このことを心に留めて、語学学校のシステムをリサーチして学校選びをすることをお勧めします。あなたの留学が成功しますように。
ECCセブ校料金表
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