「PADIダイビングフェスティバル」がセブ島NUSTARのFillホテルで初開催!
2024年11月23日、世界最大のダイビング教育機関であるPADI主催の「PADIダイビングフェスティバル」がセブ島で初めて開催され、日本及び各国から200名のダイバーがセブ島へ集結。セブ島の海洋保護区・ジンベエザメで有名なセブ島南部のオスロブでダイビングを楽しみ、最終日の夜はセブ島最大級のカジノリゾート「NUSTAR・Fillホテル」で盛大に交流イベントが開催されました。
このフェスティバルでは、豊かな海洋生態系に恵まれたフィリピン・セブ島を舞台に、海洋保護の重要性やダイビングの魅力を再確認。経験豊富なダイバーから初心者までダイビングを愛する人々が交流し、熱い想いや経験を共有できる貴重な時間となりました。
当日のイベントの様子
オープニングセレモニー
オープニングムービーで幕を開けた後、今回のイベントのパートナーであるFili HOTEL NUSTAR CEBU、DOT(フィリピン観光省)、およびTourism Promotions Board Philippines(TPBフィリピン観光振興局)の代表者によるスピーチが行われました。
表彰式
年間を通じて優れた功績を残したダイバーやショップが表彰され、場内は祝福ムードに包まれました。
最多ダイビング賞の受賞者には206,800円相当のi770Rダイブコンピュータが贈られ、会場のボルテージも最高潮に!
ディナータイム
待ちに待ったディナータイム。ブッフェ式でフィリピンならではの特製料理が振る舞われ、参加者同士の会話を楽しみながら、リラックスしたひとときとなりました。
フィリピンの子どもたちによるライブパフォーマンス
フィリピンの文化を象徴する伝統的なパフォーマンスが披露され、参加者は子どもたちのダイナミックな踊りと可愛らしい姿に終始魅了されていました。
大抽選会
参加者たちお待ちかねの大抽選会!以下の豪華賞品が当たり、最後まで盛り上がりを見せました。
<主な副賞賞品>
・HUAWEI – HUAWEI WATCH Ultimate(ダイブコンピュータ)
・AQUALUNG – i770Rダイブコンピュータ WT/PETROLトランスミッター2付き(ダイブコンピュータ)
・bigblue – CB-11000P(水中ビデオライト)
・Bism – WHITE Beans 2(レギュレーター)
主な大抽選会賞品>
・GoPro – HERO12 Balck
・GULL – GT(フィン)
・World Dive – アクティブシェルジャケット
・SILKYPIX Developer Studio Pro11 ~Package for Marine~(写真編集ソフト)
・apollo – バイオメタルマスク
・PADI Gear (環境にやさしいグッズやアパレル)
閉会
主催者からの感謝の言葉とともにイベントが締めくくられ、参加者一人ひとりが素晴らしい体験を胸に帰路につきました。
PADIゼネラルマネージャーの伊藤正人さん、マーケティング本部マネージャーの小平秀樹さんにお話を伺いました。
PADIが主催するダイバーイベントは、これまで日本や韓国、中国などで行われ、セブ島でこういった大規模なイベントを開催するのは今回が初めてだそうです。
現在、PADIのライセンス保持者は日本国内だけでも8万人以上にのぼり、10代〜20代の若者がライセンスを取得してダイビングを楽しむ姿も見られています。一方で、かつて映画やドラマの影響でダイビング人口が増えていた時代と比べ、COVID-19の影響によりライセンス取得者数は一時的に減少したという課題もあったそうです。
「今回が初めての開催でしたが、皆さん楽しんでいただけたようで、セブの素晴らしい海の魅力を多くの人に感じていただけていたら嬉しいです。」とのメッセージが印象的でした。
また水中では若干の生活ごみなどを目にし、これを取り除くことにより更なる観光客・ダイバーの取り込みが可能ではないかとの意見もいただきました。海洋環境保護を目的とした非営利の環境保護組織(PADI AWARE財団)では、これまでにもさまざまなクリーンアップ活動や海洋保護プロジェクトを実施しています。今回のイベントをきっかけに、セブ島でもこうした取り組みをさらに拡大し、地域の方々や観光業界と協力しながら、海洋環境の保全に貢献していきたいと語ってくださいました。
今回のダイビングツアーのアテンドされたセブ島で活躍する4つのダイビングショップ「エメラルドグリーンダイビングセンター」「ブルーコーラル」「エルアクアリオダイバーズ」「S2 CLUB」の皆さんにインタビューを行い、それぞれのダイビングとの出会いやセブ島の魅力について語っていただきました。
エメラルドグリーンダイビングセンター
「ダイビングとの出会いは、20代の頃にオーストラリアでのワーキングホリデー中でした」と語るのはエメラルドグリーンダイビングセンターのやよいさん。ライセンスを取得してからその魅力に夢中になったそうです。「子育てをしながらこの仕事を続けられるのは、フィリピン人の夫と出会い、セブで生活しているからこそです」と微笑みます。今でもダイビングへの情熱は変わらないといいます。
エルアクアリオダイバーズ
幼い頃から親の影響で海に親しんでいたエルアクアリオのちひろさんは、海外で働きたいという夢からダイビングインストラクター資格を取得しました。初めての海外生活がセブ島で、それ以降ずっとここでダイビングの仕事を続けているそうです。「セブ島の海はとても魅力的」と語ります。
S2 CLUB
日本で水泳をしていた経験からダイビングに興味を持ったS2 CLUBのよしこさん。「セブの海はいろんな場所で潜ってきた中でも最高の場所の一つ。」と、その魅力を語ってくれました。
ブルーコーラル
「当時はダイビングが流行していたんです。魚を捕るのが楽しくて始めたのがきっかけでした」と話すのはブルーコーラルのヒロさん。サイパンでの経験を経てセブ島に拠点を移し、ダイビングショップを開いたそうです。「当時はダイビングショップもなかったですが、今では多くの人がその素晴らしさを知りセブ島に訪れています」と語ります。ブルーコーラルのMIYUさんがダイビングを始めたきっかけは、あるインストラクターとの恋だったそうです。恋から始まったダイビングですが、海に潜るたびにその美しさや多彩な表情に魅了され、次第にダイビングそのものにのめり込んでいったのだそうです。
ダイビングを始めるきっかけは人それぞれですが、実際に海に潜ると、水中の楽しさと魅力に引き込まれることでしょう。まだ体験したことがない方も、ぜひ一度チャレンジしてみてください。陸上から見る海とはまたひと味違う、新しい世界に出会えるはずです。
また、セブ島のダイビングについて、環境問題への取り組みも課題として挙げられました。「生活ごみ・ゴミ山から流れ出る廃棄物が海に影響を与えている。特に雨の日は海の状態がより悪くなることもある」とのこと。お客様一人ひとりのモラルももちろん大切ですが、ショップ側も注意を払い、住人も一丸となって改善に向けた取り組みを継続するべき」というダイバーショップならではの現状も共有されました。
今回のイベントを通して、多くの日本のダイバーの方にセブの海の素晴らしさを肌で感じていただきました。今後環境問題がさらに改善されていくことで、より多くの若い人たちから、ひいてはご年配の方のダイバーが訪れるスポットとなってくれることを願っています。そして、来年もこのような素晴らしいイベントが再びセブ島で開催され、多くの方々にセブの美しい海を楽しんでいただけることを期待しています。今後のPADIの取り組みや活動に注目です!