現在、クリスマスの賑わいが最高潮に達しているフィリピンセブ島。コロナパンデミックによる長いロックダウンの厳しい規制が緩和され、ようやく以前と変わらない活気が戻ってきました。キリスト教徒が大半のフィリピンではクリスマスシーズンが一年で最も盛り上がる季節です!今回は、そんなフィリピンのクリスマス事情をお届けしますので、フィリピンへ移住されたばかりの方や今後移住を検討中の方も参考にしてみて下さいね!
世界一長い、フィリピンのクリスマスシーズン
英語で最後の語尾がバー「ber」で終わる月、September、October、November、Decemberのことを「Ber months」と呼び、September (9月)頃から、クリスマスの準備がはじまります。9月になると、街中はクリスマスグッズが並び、クリスマスソングが聞こえてきます。4ヶ月続くフィリピンのクリスマスモードは世界最長と言われています。また、ショッピングモールやリゾートホテルでは大きなクリスマスツリーが飾られ、点灯式というイベントが大々的に行われるところもあります。
年に一度の「13th month pay」
従業員を雇っている会社は、13th month payと呼ばれる手当をクリスマス前(12月24日)までに従業員に支払う義務があります。国民がクリスマスと新年をお祝いできるよう、クリスマスまでに支払うよう義務づけるところがフィリピンならではですね!また13th month payは義務ですが、ボーナスは別となります。
12月はクリスマスパーティー続き!賑わいも最高潮に!
11月下旬から12月中旬は、会社や友人間でクリスマスパーティーが次々と開催されます。たくさんのお食事を並べ、綺麗に着飾り、楽しいゲームやダンスをしてパーティーを楽しみます。
また、会社全体でクリスマスパーティーを開くのも一般的で、フィリピン人従業員は年に一度の盛大なパーティーを楽しみにしています。会社から従業員へ1年間の感謝の気持ちを伝え、モチベーションをあげる場でもあるので、重要なイベントの一つです。
ギフト交換
クリスマスが近づくと、職場や友人たちとのギフト交換が始まります。ギフトは、予算やお題(something Red 赤い物、 something soft やわらかい物、等)が設定され、お題に合ったギフトを準備して交換し合います。幼稚園や学校ではクリスマス休暇前の最後の登校日に、クラス全員にギフトを配ったり、シークレットサンタをやることが多いです。
※シークレットサンタ:ギフト交換するグループ内で、メンバーの名前が書かれたクジを1枚引き、自分が引いた名前の人にギフトをプレゼントする方法です。
クリスマス直前、当日、年末年始までの行事
12月16~24日 | シンバンガビ「Simbang Gabi」 12月16日からクリスマスイブまでの9日間にわたって続くカトリック教会の早朝ミサのこと。 9日間すべてに出席すると願いが叶うと言われています。 |
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クリスマス当日 | クリスマススイーツ、プト「puto」とビビンカ「bibingka」 フィリピンで愛されているクリスマスのおやつ、プト「puto」とビビンカ「bibingka」を食べてクリスマスを祝います。このスイーツは、米粉とココナッツミルクなどで作られたフィリピン伝統のスイーツです。 |
12月25日 | クリスマスディナーのノチェブエナ「Noche Buena」でお祝い 12月25日の夜中に行われる祭典後、家族一緒に伝統的なクリスマスディナーであるノチェブエナ「Noche Buena」を食べます。 |
年末年始 | 12〜13種類の丸い形のフルーツを用意 年末年始には丸い形のフルーツを準備します。丸い形は、お金の象徴とされており、「お金に困らないように」との願いを込めるそうです。 |
よくあるクリスマスパーティーあるある。
12月は、ギフト購入やパーティーのために外出する人が増え、交通渋滞が一年の中で最も酷くなります。Grabタクシーがなかなかつかまらなかったり、せっかく車に乗っても全然動かないということが頻繁に起こります。この現象は、セブ島ではクリスマス渋滞と呼ばれています。
職場のフィリピン人スタッフみんなが、クリスマスパーティーで踊るダンスをお昼休みを削ってまで練習している。ショッピングモール内でも仕事中にスタッフ全員でダンスの練習をしているのもよく見かける光景です。
パーティースタート時間を伝えてるのに、スタート時間を過ぎてもマイクテストやテーブルセッティングしていたりで焦るところですが、フィリピン人のほとんどが予定時間よりも遅刻してくることがあるのでちょうど良い。
バルーン飾りをオーダーしたが、当日はイメージ写真とは全然違う飾り付けにされた。バルーンの色も質感も全然違った!それに頼んだものが用意されてなかった!!!
職場のフィリピン人スタッフ(パーティーの企画担当)に、予算を伝えてるが、毎年誰がやっても絶対に予算オーバーになる。また、お祝い事といえば豚の丸焼き「レチョン」!日本人にはなじみのないレチョンですが、これがあるのとないのではフィリピン人のテンションも違うようです。
フィリピン人司会者はとても盛り上げ上手!
フィリピンのユニークなクリスマスはいかがでしたか?クリスマスシーズンにフィリピンを訪れる機会がありましたら、ぜひ楽しんで下さい。