
セブ日本人会が被災した小学生約100人に食事と学用品などを寄贈
昨年12月12日午後、セブ島の玄関口であるマクタン島のラプラプ市で、大規模な火災が発生しました。Pusok Barangay Hallの発表によると、この火災でサンタマリア地区の467戸が全焼し、1,575世帯・約18,000人以上に影響を及ぼしました。死傷者は報告されていませんが、家や家財を失った1万人以上が、1ヶ月近く経った現在もテントでの生活を余儀なくされています。

この大火災により、楽しみにしていたクリスマスも新年も祝うことができなかった子どもたちのために、2024年1月6日、セブ日本人会(JAC)主催の「コミュニティ アウトリーチ プログラム」が開催されました。このプロジェクトにはバランガイ議長や海外国際ボランティア団体「NPO法人 DAREDEMO HERO」も参加。事前に招待された小学生約100人が参加し、歯ブラシ、ノート、リュックサック、そしてファストフードチェーン「ジョリビー」のメニューなどがセブ日本人会から寄贈されました。
イベント終了後、被災状況を確認するため現地を訪問しました。「NPO法人 DAREDEMO HERO」理事長・内山順子さんの話によると、緊急支援金として、住宅所有者に15,000ペソ、住宅に共同で住んでいた住民に5,000ペソ、賃貸の住民に3,000ペソが政府から給付されているとのこと。帰宅が許可され、焼け落ちた家を建て直すために瓦礫を撤去する人々の姿が見られました。

セブ日本人会より、豚の丸焼き「レチョン」とライスが届くと、たちまち長蛇の列ができていました。「Arigatou!」という元気な声とともに笑顔があふれていました。
最後に、セブ日本人会会長・藤岡頼光さんにお話を伺いました。

「ラプラプ市には空港があり、観光客が最初に訪れる場所で、フィリピンのホスピタリティを最初に感じられる場所です。被災者の中には、観光にまつわる仕事に従事されている方々もいます。パンデミック前と比べると、まだ30〜40%しか日本人観光客は戻ってきていません。住民にとっての一番の支援は、日本人がセブ島に観光に来てくださることです。私たち日本人会の会員にとってもラプラプは思い入れのある街です。セブ島に住まわせてもらっている感謝を込めて、被災直後の一番辛い時に寄り添い、今日ここでたくさんの笑顔が見られたことに安堵しています。被災された皆様の一日も早い復興を願っています」。