AI技術による自動化が進む世の中、「人がいらなくなる?」「失業して貧しくなる?」というデメリットが語られますが、ここフィリピンは自動化が進む中でも、人間らしさや人の温かみが感じられる、今の日本には無い「どこか懐かしい」仕事が多く残っています。日本のようにセルフレジ、ラーメン、餃子、弁当、コーヒー、食材など、なんでも自動販売機で買うことができますが、フィリピン・セブ島ではまだありません。ガソリンもセルフでいれるのが当たり前の日本。ここフィリピンでは、まだセルフサービスは存在しないのです。

今後ますます人口増加を遂げるフィリピンは、経済力が大幅に拡大するといわれており、今回ご紹介する仕事は近い将来、失われていく可能性があるといわれています....。
近代化を辿る中でも、昔から変わらず「フィリピン人の生活に欠かせない」大切な文化として残って欲しい意味も込めて...。今回は、日本には無いフィリピンに存在する仕事をご紹介致します!
スーパーマーケット・モールの「セキュリティガードマン」
フィリピンでは盗難や犯罪が日本に比べて頻繁に起こります。そのため未然に防止するために、入り口と出口付近にセキュリティガードマンが常駐しています。

ガードマンのお仕事は、主に手荷物検査や外からの持ち込み物の預りです。
※手荷物検査の際は、カバンの中身を確認する簡単な「持ち物チェック」をします。
今後AI化された場合、ICチップでの自動認証・顔認証システム・X線自動識別により無人化される。
大通りや交差点の「交通整理人」
日本とは違い、交通整備が整っていないフィリピンでは信号や横断歩道の数が少ないため、交通整理人が車を止めて歩行者の道を誘導しています。

さらに、車やバイクタクシーの駐車場への誘導、渋滞の時の交通整理などもおこなっています。
今後は、信号機の設置、コインパーキングなどが設置されるであろう。
カレンデリア(大衆食堂)のお母さん
「カレンデリア(ローカルの人々に愛される大衆食堂)」のお母さんは手頃なフィリピン料理を朝・ランチタイム・夕食の3食提供しています。

カレンデリアは道路沿いまたは裏路地などに多くあります。早朝から夕食時までオープンしており、料理は全てテイクアウトもOKです!

※お店にもよりますがカレンデリアは8時ごろには閉店します。
カレンデリアについて詳しく知りたい方はこちら!
今後はどうなる?
ランチタイムには、キッチンカーのような移動できるオシャレなお店がビジネス街に並び、さらに賑やかになると予想。まだ浸透するまでに時間がかかるが、都心では日本のような自販機が徐々に増えるだろう。
路面にあるフルーツ屋さん
フィリピンは世界有数のトロピカルフルーツ生産大国です。そのため路面にカラフルなパラソルを差したフルーツ屋さんが沢山あります!

路面にあるフルーツ屋さんでは、マンゴー・スイカ・パイナップル・ドリアンなどのフルーツを「量り売り」や「ジュース」にして提供してくれます。
※スーパーマーケットで買うより安いのでおすすめです!
トライシクルの運転手
マクタン島や田舎のほうでよく走っているトライシクルは、歩くのにはちょっと遠いというときメインの移動手段になります!

トライシクルは三輪のバイクタクシーです。5人〜7人乗りの作りで、特に車やタクシーが通りにくい狭い道で大活躍します。
※現在「セブ市内(中心部)」ではトライシクルは走っていません。
今後は?EVが主流となり、通勤時も大型バスなどがふえてくるであろう。
ジプニーの運転手
「フィリピン人の足」とも言われているジプニーは乗り合いバスのことで、通学や通勤あるいは観光など、様々な用途で使われているとても重要な交通手段です!
また、自分の降りたいタイミングで降りれるためとても便利です。

ジプニーはカラフルな色をしており、フロント部分に行き先を記入しています。
※時刻表などは一切なく、乗りたい時は手を上げると止まってくれます!
こちらも電気バスや地下鉄にシフトしていくと思われます。
「タホ」売りのおじさん
フィリピンで「庶民の朝ごはん」として人気にある「タホ」は朝の早い時間に歩き売りしています!

タホとは温かい豆腐に黒蜜やサゴ(小さいタピオカ)を混ぜて食べるフィリピンの伝統スイーツです。
「ターホッー!」という特徴的な声を出しながら売り歩いています。見つけて買うとその場で「タホ」を作ってくれます。

ずっと残っていてほしいと思うが、将来的にはタホの自販機などが日常にありそうですね。。
スーパーマーケットの袋詰め係
日本でもたまに見かけますが、フィリピンでは必ずと言っていいほど、スーパーマーケットのレジ付近にこの袋詰め係がいます。

基本レジ打ち係と袋詰め係の2人態勢です。
お買い上げした商品を手際よく袋に詰めてくれます。たまに「その詰め方大丈夫?」とヒヤヒヤすることもありますが、自分で詰めなくてよいのでとても便利です。
こちらも将来的には自動化され、セルフレジから無人化へシフトするであろう。
ファーストフード店のお片付けスタッフ
フィリピンのファーストフード店には、お客さんが食べ終わったものを片づけてくれるスタッフがいるので「テーブルに置きっぱなしで食べたものはそのまま」でOKです。フィリピン人は席に食べ終わりのモノが残っている場合に、スタッフを呼んで綺麗にしてもらいます!

こちらは、セルフ化が促進され日本のように自分で片付けるようになり、その後はお片付けロボが活躍する時代になるかも?
以上が日本には無いフィリピンに存在するお仕事のご紹介となります。他にも大型ショッピングセンターのエレベーターには、ボタンを押すスタッフが存在します。日本もバブル期は百貨店にエレベーターガールがいたのを懐かしく思います。
日本にあってセブ島にないものは??
逆に日本にあってフィリピン・セブ島にないものもたくさんあります。
例えば、洗車機、コインパーキング、キンコーズのようなセルフで印刷できるお店、カーシェアリング、自販機類、配膳ロボ、輸送用ドローン、核シェルター、3Dプリントハウス、インターフォン、代車サービス、JAFのようなサービス、引っ越し専門業者(現在はジプニーなどを貸切って運ぶ)、クリーニングサービス(南国なのでスーツの需要があまりない)・運転代行(飲酒運転の取締りがゆるい為存在しない)など。
日本では当たり前のサービスでも、まだまだフィリピンにないものが意外とたくさんありビジネスチャンスもいっぱいです。

「高度経済成長期」を迎えるフィリピンでは、排気ガスを多く排出する「ジプニー」の乗り入れを禁止したり、レジを無人の自動化に変えたりと、先進的でエコな取り組みに少しずつシフトしています。
しかし、こんな時代だからこそ、今回紹介した「人の温かさ」「フィリピンらしさ」が感じられる仕事が大切だと思います。みなさんもフィリピンに来た時には、今回ご紹介したような日本で見ることのできないお仕事に注目してみてはいかがでしょうか?