フィリピン永住権「クオータビザ」を取得、40代でFIRE生活を手に入れた荒井さんにインタビュー
フィリピンの永住権である(特別割当移住査証)クオータビザ(Quota Immigrant Visa)は、日本人を対象に年間わずか50名のみに割り当てられる特別永住権です。一度取得してしまえば、永久にフィリピンに滞在でき、就労も可能です。リタイアメントビザの場合、50歳以下は取得できませんが、クオータビザは20歳以上であれば申請可能な特別なビザです。
最近よく耳にする、FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとった言葉で、
Financial=財政上の
Independence=独立
Retire=退職
Early=早期
働き方やライフスタイルの多様化が進む中、仕事や時間にとらわれない自由な生活を過ごすことを目的とし、資産運用で経済的な自立をし、早期リタイアすること。
FIREは従来の早期リタイアと異なり、十分な資金とお金に関する知識も必要です。
フィリピンでは観光ビザで就労することはできませんが、ビザを延長すれば最長3年間滞在することが可能です。さらに就労が可能なリタイアメントビザもあります。荒井さんは現在49歳。あと1年でリタイアメントビザ(SRRV)の取得の条件である50歳を迎えるわけですが、あえてフィリピンの永住権「クオータビザ」を取得した理由は何なのか?インタビューさせていただきました。
大学卒業後、ショットバーを経営。その後6店舗を展開
荒井さんは大学卒業後、東京の郊外で飲食店を開業。実家が郊外にあったため、その当時はまだ家賃も安く、東京郊外に4万5千円で店舗を賃貸し、自分自身で内装なども考え小さなカウンターを作りショットバーを始めることに。
その後、事業も波に乗りラーメン屋・ビアバー・イタリアン・居酒屋・お好み焼き屋など20年かけて6件の店舗を展開するまでに成長。普段から旅をするのが好きな荒井さんですが、いろんな国へ旅をする中で海外への投資などを視野にいれ、シンガポールやマレーシアなどもビザについても調べてみたそうです。
フィリピンを選んだ理由は?
例えば、シンガポールやマレーシアは永住権を取得するとなるとかなりハードルが高く、申請・取得費用に限らず取得するための条件も厳しい。
シンガポールの場合、シンガポール経済開発庁が2023年3月に発表した情報によると、永住権を申請する外国人はシンガポールの企業に1000万シンガポール・ドル(約10億1500万円)以上または政府指定ファンドに2500万シンガポール・ドル以上を投資している必要がある。などの条件をクリアしなければならない。
海外への永住権取得はどの国も条件が厳しくなっているが、フィリピンでは現在のところ変わりはありません。しかし、今後フィリピンは経済成長が見込まれることから条件が引き上げられ取得しにくくなるのではないかということで、今のうちにフィリピンの永住権「クオータビザ」を取得することに。
永住権を取得するメリットは?
永住権「クオータビザ(特別割当移住査証)」には期限がなくフィリピンに永住し、ビジネスや投資、就労が可能。
また、パンデミック直後はあらゆるビザの発給も停止されましたが、最初に条件付きで入国が可能となったのはやはり永住権や投資家ビザ、結婚ビザなど。例えば、今後パンデミックのような事態が起きた場合は、観光ビザなどでの滞在は不可能となってしまいますが、永住権があればその心配はありません。また有事の際に日本以外に居住できるメリットは大きいです。
事業を売却しリタイアして海外への投資を視野に
荒井さんは、これまで経営してきた飲食ビジネスをすべて他の会社に売却し、リタイアすることに。現在はコンサルタントとして飲食業に携わっていますが、不動産所有や株への投資などで資産運用しています。ジムに行ったりオンラインで英語の勉強もしているそうです。
現在の東南アジアの傾向として、若い子は音楽・ファッションなど韓国や中国の影響が強く、日本の影響力は今はあまりないように感じます。以前は日本で働きたいと希望する外国人も多かったのですが、現在は給料も安く、英語が通じないこともあり日本で働くメリットを感じないという。
日本で飲食店を経営するにも、ひとが少なく人材獲得が難しい。その反面、フィリピンのローカルや高級レストランに行ってもスタッフの数は多く労働力にあふれている。平均年齢が24歳というフィリピンでは、若いパワーがあふれてる。さらに日本食は世界的に人気が高く、海外では独自の進化を遂げ高級レストランは現地の富裕層に人気が高く、寿司シェフの需要も高い。日本では海外で寿司職人として働くための「寿司アカデミー」が話題となっている。日本で働くよりも高い報酬で働けることが人気の理由で、学校へ入学するのも受講生が多く待ち状況だとか。
フィリピンで清湯(ちんたん)ラーメンを広めたい
今後は誰かの出店サポート、ラーメン屋などに投資したいと考えています。
以前は豚骨のような濁ったラーメン、動物系のスープが好まれ豚骨系が主流でしたが、飲食のレベルも上がっていて、外国人の口に合わないといわれてたがバンコクでは透き通ったラーメンがブームになる。
もっと日本っぽい感じの白湯・透きとおったラーメンを提供したいと考えています。清湯(ちんたん)ラーメンは必ずフィリピンでもうける日がくると思います。
荒井さんは奥様・ご両親とともに日本にいらっしゃいますが、永住権を取得されたことで、フィリピンでの投資やビジネスも検討中。近い将来、美味しい淡麗ラーメンがフィリピンへ浸透する日が来るかもしれません!楽しみですね!
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